2015.03.05 のニュース
WTIとドバイの格差拡大で 原油値動きで誤解を招く
原油価格はWTIが48~9ドル/バーレルに対してブレントが62ドル、ドバイが57~8ドルで推移しており、WTIとドバイとの格差は10ドルに拡大している。日本の原油の輸入価格はドバイに連動しているため割高という見方も出てくる。そのためかWTIが値下がりしているが、ドバイは値上がりするため、見通しは難しくなっている。
WTIはアメリカの国内の石油需要が反映するが、ドバイ、ブレントは中東、アフリカなど世界情勢が反映するため値動きが違ってくる。WTIはシェールオイルの生産動向、アメリカの掘削リグの稼動などを反映して、ブレントに比べると低水準にある。
以前も価格差が拡大したが、アメリカの経済動向、国内の原油在庫の増加によってWTIは下落した経緯もある。今回も10ドルも拡大しているが、一般にはニュースなどはWTIの値動きが先行するためユーザーからも原油価格が値上がりしていないのに仕切価格が値上がりしているという不満が出ている。
販売業者サイドもWTIの値動きを見ているケースもあり、誤解が生じるケースも出ている。
WTIはブレントに比べると10ドル以上の高値であり、これにドバイが反映して日本の原油価格を決めることになるため、WTIとドバイの価格差は国内市況に影響することになる。