日刊ニュース

2015.03.09 のニュース

ガソリンは春商戦入り 需要回復を期待へ~値上がりも天候次第で~

ガソリンは3月の春商戦入りとなり、増販が期待されている。前年3月は消費税の増税を前にして駆け込み需要で大幅な増販となったため前年比ではマイナスとなるが、実需ベースでは増販を期待している。販売価格は2月の値上げで130円/リットル台に乗せているが、昨年秋以降の下落で120円相場となり、安定感も出てきたため、値上がりによる影響は少ないものとみられる。好天気が続けば需要回復が期待されている。1月まではガソリン販売価格が下落したこともあり、昨年12月は1%の微増、1月は4%減、2月は横ばいが見込まれている。末端市況は石油情報センター調査価格は平均で139円、街道沿いでは135~6円、先物、業転は60円へと値上がりしている。
 ガソリン販売は3月に入り、春商戦入りで増販が期待されている。最近の販売動向をみると昨年12月が前年同月比で1%の微増となったが、1月は4%減、2月は横ばいが見込まれるなど、需要の回復が見込まれている。
 上期販売の5%減という大幅減少は消費税の増税などの影響もあったが、秋以降のガソリン価格は120円/リットル台に下落したため、減少傾向には歯止めがかかってきた。
 2月に入って仕切価格が大幅値上げとなり、ガソリン販売価格は130円台に乗せたが、高値感は薄らいでいるため好天気が続けば販売増も期待できそうである。
 統計では前年3月が消費税の増税を前にして駆け込み需要があったため前年比8.5%の増販となったため、前年比ではマイナスとなるものの実需ベースでは増販が見込まれている。
 販売価格は街道沿いではボトムが135~6円と値上がりしており、今後の原油価格次第では再値上がりもあるが、今のところは一服状況にある。
 在庫は171万キロリットルと低位で推移しており、需給も安定しており、先物も60円/リットル台と値上がりしているため、市況も安定して推移しそうである。設備処理を実施したため製油所の稼動率も高水準を維持している。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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