2015.03.26 のニュース
WTI続伸47.45ドル ドル安で割安感
週明け23日のNYMEXの原油先物相場は、世界的な供給過剰懸念による売り圧力を為替要因が相殺する格好となり、続伸した。この日から中心限月となったWTIの5月物は、前週末終値比0.88ドル高の47.45ドルで終了した。
サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は前日、原油相場押し上げの取り組みについて、OPECだけが責任を負うのではなく、非加盟国の協調的な姿勢が求められるとの考えを表明。厳しい現状を指摘する声に世界的な過剰供給が改めて意識される中、相場は軟調に推移した。
一方、外為市場ではドルが対ユーロで徐々に軟化。ドル建てで取引される原油相場に割安感が浮上し買い地合いに転じたため堅調を取り戻した。電子取引では一時47.61ドルと、中心限月ベースでの取引時間中としては約1週間ぶりの高水準まで上伸。高値圏を維持して取引を終えた。
市場の関心は、24日夕、25日朝に発表されるAPIとEIAの週間在庫統計に集まっている。