2015.04.14 のニュース
ガソリン 市況の安定化を狙う 月末からの連休に増販期待~販売低調も値崩れなく推移~
ガソリンの仕切価格は、第2週が据え置きとなったため市況維持に努める方向にある。石油情報センター調査(6日)では平均が139円40銭/リットルとなり、前週に比べ50銭の値下がりとなった。2週連続で各50銭の値下げとなったため、通算では1円値下げに止まっている。小幅な値下がりに止まっており、大きく値崩れることはなく経過している。4月に入っても販売は低調であり、これから月末からのゴールデンウィークに増販の期待がかけられている。末端市況は安値は130円割れも散見するが、中心値は134~5円で130円相場が形成されている。今後は原油価格の動向が注目されているが、50ドル/バーレルだいで推移している。地政学的リスク、アメリカの原油在庫、世界の経済動向などを反映して小幅な変動が続いているが、今のところ安定している。
4月に入って仕切価格は、据え置きとなっており、ガソリン市況は安定して推移している。
3月決算対策と、仕切価格と業転市況との価格差を是正するため、値切り値を調整した。4月での調整となるが、これを機に市況が下落することなく、今のところ安定している。
4月販売は前年が消費税の増税となったため、減販となっているため、前年比では増販となるが、基調としては低調である。月末からのゴールデンウィークに向けて増販が期待されている。今年は休みが長期となるのと景気回復が見込まれるため、国内旅行が増加しそうである。
ガソリンの27年度需要見通しは前年が4.3%と大幅減となったため0.3%の増加となる。前年の減販の反動では、数字の上でもプラスに転じているためムードによるが、省燃費車の普及もあって大幅な増加は見込まれない。
そのため増販を追求するには限界もあり、適正マージン確保を重視する商法に取り組むべきである。
基調は減販であるが、好天気と景気回復に期待することになる。
今後も増販を期待することなく、減販を基調にしSS経営に臨むべきである。増販を狙った安値看板商法、多重価格表示、灯油の不正計量販売はユーザーからの反発も強くなっているため、この際、販売姿勢を正すことでユーザーから理解を得ることも大切となってきた。