日刊ニュース

2011.01.24 のニュース

ガソリン再転嫁へ ボトム134~135円が目安 ―業転・先物の動きみて早急に対応―

ガソリン市況は値上がりしているが、首都圏ではボトム価格134~135円を目安に取組むことになる。原油価格の動向、業転市況、元売の仕切価格の改定などを見ながらの対応となるが、ボトム134円以上を目指す方向にある。街道沿いSSでは130円台に乗せているが、まだ120円台も残っており、安値地区は引き続き値上げに取組む。市況対策は、昨年末に原油価格が90ドル台に乗せたのを機に本格化し、一気にユーザー転嫁が浸透している。ここにきて原油価格(WTI)も91ドル前後で安定しているため、一息付いた形となり、様子待ちの状況となっている。しかし、中東産は値上がりが続いており、コスト高となっている。
 原油価格は、WTIが90~91ドル/バーレル台、中東産は93ドル台、ブレントが98~99ドル台となり、WTI安のブレント、中東産高と、従来までの価格体系が逆転している。
 このように、原油価格は従来にないパターンで推移しており、ヨーロッパにおける寒波到来の影響から、ブレント高が目立っている。これに中東産が連動して、90ドル超えの高値が続いている。
 日本では、中東産に連動するため、コスト高となっており、今のところ高止まりの様相となっている。そのため、今後の先物、業転市況の動向が注目されるが、値上がりに動くと、ガソリンのユーザー転嫁も再取組みとなる。
 昨年11月では、ガソリンのボトム価格130円/L以上を狙っていたが、ユーザー転嫁は難航した。12~1月にかけての原油値上がりで、やっと市況は値上がりとなった。
 ここにきて、街道沿いSSでもボトムは130円台に乗ってきたが、最近の原油価格高騰で、今後はさらに134~5円台を狙うことになる。
 厳しい寒波の到来で、灯油は値上がりをみせているため、灯油に連動して、ガソリン、軽油も値上がりをみせている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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