日刊ニュース

2011.02.18 のニュース

先物、業転も値上がり ―中東産は100ドルに迫る―

原油価格はブレントの値上がりを受けて中東産も99ドル/バーレル台と値上がりをみせており、東工取の先物市況はガソリンが61.5円/L、灯油が66.5円と前週に比べて1.5円程度の値上がりとなっている。原油価格はWTIが84ドル台と連続して値下がりしているが、ブレントは102ドル台で、その価格差は18ドルと拡大している。中東産もブレントに連動して値上がりし、100ドルに迫りつつある。原油価格の指標であるWTIが84ドル台と下落していることで、高値感が薄れているが、日本の原油輸入は大半が中東産であるため、予断を許さない状況である。
 東工取の原油先物は、中東産を上場しているため、原油、石油製品も値上がりしている。期近のガソリンは61.5円/Lであるが、期先の8月限は64.5円となり、先高となっている。
 一方、灯油の期近は66.5円となっているが、期先は64円の先安となっている。灯油はシーズンが終わる春から夏場にかけては、値下がりすることを反映している。しかし、今のところ冷え込みが厳しいこともあって、高値を維持しており、末端市況は値上がりをみせている。
 しかし、3月に入ると、先物、業報市況は値下がりが見込まれるため、それに代わってガソリンを値上げすることになる。そのため、今後のガソリン市況の動向が注目される。
 原油価格(中東産)が100ドル/バーレル相場となれば、再度、値上げに取り組むことになるが、ただ、WTIが下落していることもあり、市況対策が難しい局面となっている。
 しかし、これから先物や業転市況が値上がりすることになれば、仕切価格も値上がりすることになり、ユーザー転嫁という動きとなってくるため、今後の原油価格の動向が気になる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
〒112-0004 東京都文京区後楽2丁目22-3
TEL:03-3814-4728
FAX:03-3814-4745
ユーザーID:
パスワード:
ログインする
e-BISTRADE