日刊ニュース

2011.02.22 のニュース

原油高も… 業転市況は低調 市場でのガソリン買い少なく 販売も伸び悩み、値上げ遅れる

原油価格(中東産)は99ドル/バーレルと高騰しているが、その割には国内のガソリン業転・先物市況は低調である。東工取のガソリン先物は61~62円/L、灯油は67円程度と値上がりしているものの、末端市況は横ばいとなっている。ガソリン業転市況も横ばいで推移しており、灯油が高値の割りにはガソリン安が目立っている。ガソリン在庫は220万KL台と低水準であるが販売が伸び悩んでいる。業転市場では売りが出ているものの買いが少なく、原油高の割りに市況は横ばいで推移している。これから値上がりするものと見られるが様子を見る構えにある。末端市況も街道沿いでは136~138円となっているが、量販店は125~126円の安値も散見される。
 中東産の原油は99ドル/バーレル台後半となり、100ドルに迫る高価が心配されているが、WTIが85ドル前後で、ブレントや中東産より安値となっているため、緊迫感は薄くなっている。
 原油が100ドル相場となれば、物価への影饗も心配されるが、国内のガソリン市況は、1月のユーザー転嫁で値上がりしたものの、その後は一服状態である。
 首都圏の街道沿いSSでは130円台に乗せ、ボトム136~138円を狙う動きにあるが、今のところ140円台乗せには至っていない。
 中東産の原油が100ドルにさらに接近すれば、社会でも話題となるところであるが、WTI安の中東産・ブレント高という異常な状況が続いているためか、国内市況の反応は鈍い。
 灯油は、寒さが続くシーズンの最中であるため、小幅に値上がりしているが、販売数量の多いガソリンが低迷しているのは気になるところである。
 ガソリンは、原油高となっているため、140円相場が見込まれているが、末端市況が値上がりせず、市況維持に努めることで、様子待ちとなっている。
 安値物は130円割れも散見されるため、これらの安値物の底上げを狙っているところであるが、価格競争が激しく、現状は厳しい状況となっている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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