日刊ニュース

2011.03.01 のニュース

3月からユーザー転嫁 ―ガソリン140円台乗せへ―

販売業者は3月から、ガソリンの値上げに取り組む。工クソンモービルは3円50銭/Lの大幅な値上げを打ち出したことから、他の元売も追随するものとみられる。今回の値上げで、仕切価格は130円程度(消費税を含む)となり、これに10円のマージンを加算すると140円となるが、首都圏ではボトム価格141円を目安に、販売業者はユーザー転嫁に取り組む。ガソリンの市況は、一部で下落傾向をみせているが、26日からは仕切価格が大幅に値上がりとなるため、販売業者もユーザー転嫁に取り組むことになったもの。原油価格(中東産)は110ドル/バーレル台に乗せており、元売各社もコスト増で危機感を強めている。ただ、安値物は130円割れが散見されているため、ユーザー転嫁は難しい状況にあるが、原油が急騰しているため、一気に140円台を狙うことになる。
 原油価格(中東産は100ドル/バーレルを超え、110ドルヘと急騰している。東工取の先物は、ガソリンが65円/Lへと値上がりし、2月の上旬に比べると5円程度の値上がり、灯油は66~67円となり、70円に接近してきた。
 今回のエクソンモービルの仕切価格は、ガソリンが3円50銭、灯油は1円50銭の各値上げとなっており、ガソリンの値上げは大幅となっている。
 原油が高騰している割には、ガソリンの値上げは遅れ、一部では下落傾向をみせている。ホームセンター、量販店などは123~175円という安値も散見されるが、系列価格よりも安値であるため、それらは底上げされるものとみられる。
 街道沿いSSでは、ボトム136円を目安に、市況対策に取り組んでいたが、3月からは、原油価格の100ドル突破を機に、一気に140円台乗せを狙う。
 ただ、地域によっては市況が下落し、130円割れが増加しているため、一気に140円台に乗せられるかは微妙な状況にある。
 しかし、中東産原油が110ドルへと急騰しているため、140円相場は3月入りでユーザー転嫁の足並みが揃うものとみられる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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