日刊ニュース

2011.03.14 のニュース

ガソリン末端転嫁は定着 2月比10円以上の上昇 ―HC、量販店も値上げへ―

原油価格の高騰でガソリンの末端市況は値上がり、ユーザー転嫁も定着してきた。首都圏のボトム価格は146円~8円となっており、2月末との比較では10円以上の値上がりとなっている。石油情報センターの週動向調査(7日)は全国平均で146円/Lとなっているが、調査後の8日以降も値上がりが続いており、系列の量販店でも144円ヘと値上がりしている。次回の調査(14日)では、さらに値上がりが見込まれる状況である。現在140円割れとなっているHCも値上がりするものとみられる。原油価格は中東産で110ドル台に乗せており、高値安定で推移している。リビアでの内戦が続いており、供給面での支障が心配されているが、サウジなどが増産で対応していることもあり、WTIも104~105ドルで小幅な動きとなっている。
 ガソリンの市況は一気に値上がりしている。2連続の仕切価格が通算で50銭値上がりとなり、末端市況は、2月価格比では10円程度の値上がりとなっている。
 石油情報センターの週動向調査の調査日が月曜日であるため、販売業者のユーザー転嫁実施日が月曜日より遅れるケースも多いため、値上げのテンポは実勢市況よりも遅れている。
 調査価格の発表日が水曜日となるため、約1週間遅れる感じであるが、次回(次週)の調査では、仕切価格の値上がりに伴う末端市況の実態が証明されそうである。
 原油価格が100ドル/バーレル台相場見合いでの市況が形成されてきているが、東工取の先物も、ガソリン、灯油は69~70円/Lの同値で推移しており、高値で安定してきた。
 今後の原油価格見通しは難しいが、一本調子で急騰していたものが、サウジの増産表明で落ち着きをみせてきている。
 原油の高騰で、国内のガソリン市況は値上がり、マスコミも注目してきていることから、ユーザー転嫁も軌道に乗っている。カード割引きは依然残っているが、これも値上がりしてくる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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