2011.03.28 のニュース
調査価格ガソリン151円 前週に比べ2円値上がり ~東北は5円の値上がり~
石油情報センターの週動向調査(22日)では、ガソリン価格は151円となり、前週に比べると2円の値上がりとなった。今回の大地雲の影響が注目された東北では153円で5円の値上がり、関東が152円で3円の値上がりとなった。
元売が仕切価格を据え置きとしたため、小幅な値上がりに止まった。3製油所(JX根岸、極東・千葉、東燃・川崎)が再開したことで、東北・関東地区でのガソリン供給は大幅に改善され、営業するSSは増加してきた。ここ数日で首都圏での供給は確保され、全SSが営業できる見込みとなった。
地震発生直後は、ガソリンが供給不足で、休業するSSが増加、営業しているSSも、ユーザーが殺到したことにより、数量を制限して販売しており、販売価格が表示されないまま不透明となっているため、ユーザーからは反発も出ていた。
営業を行うとユーザーが殺到するため、混乱を避けることで、看板を撤去したSSも多い。ガソリンが不足したため、ユーザーも価格よりも供給を優先したことで値上がりしたが、地震直後に元売が仕切価格を据え置きとしたことから、便乗値上げという声は出ていない。
ガソリンは2月末から3月にかけて大幅な値上がりとなったのは、原油価格(中東産)が110ドル/バーレル台へと高騰したためである。
原油の高騰による仕切価格の値上がりと地震とが重なり、ガソリン市況が急騰した印象をユーザーに与えているが、一連の値上がりは、原油の値上がりによるものであるとユーザーに説明、了解を求めている。
原油価格は、日本での地震が伝えられ、日本の経済が悪化するとみて、地震直後は一時下落したが、ここにきて、リビア情勢の悪化で、再び上昇しており、流動的となってきている。