日刊ニュース

2011.04.19 のニュース

ガソリン仕切 連続値上げ EMの外販向けは1円上げ ~市場連動制の復活が定着~

仕切価格は16日から、前週に続いて値上がりとなった。エクソンモービルは、外販向けのガソリンが1円/Lの値上がりで、前週(9日から)は1円50銭の値上がりとなっていたため、通算すると2円50銭の値上がりとなる。このように、連続して仕切価格が値上がりとなっているため、販売業者はユーザー転嫁に取り組むことになるが、足元の末端市況が弱含みであるため、対応が注目されている。
 東日本大震災後は、仕切価格の据え置きが続いていたため、3月末からの末端市況は152円の横ばいが続いている。そのため、今週にはユーザー転嫁が軌道に乗るのかが注目されている。
 東日本大震災前後の原油価格は、中東産が110ドル/バーレル程度であったが、最近は116~117ドルという高値に値上がりしているため、コスト高となってきている。
 WTIでは107~108ドルで推移しているため、双方の価格差は10ドル程度となっており、原油価格の値動きは乱高下という様相を示している。
 仕切価格は、震災後から据え置きとなっていたが、9日からは週決めで復活し、実施されることになったもので、これからは従来の改定方式で対応することになる。
 一方、原油価格は高値の範囲で上げ下げを繰り返し、流動的となっている。そのため、コストの変動は小幅となっており、仕切格も小幅な値上がりとなっている。
 末端のガソリン市況は、150円相場が定着しているため、当分は市況維持で対応することになっていたが、仕切価格が値上がりとなったため、販売業者の対応も難しくなってきた。
 販売減の傾向が続いているところへ、供給増となってきたため、販売業者の対応もさらに難しくなってきている。150円という高値感、節約志向、レジャーなどの自粛などもあり、今後の見通しは難しくなってきた。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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