日刊ニュース

2011.04.22 のニュース

増産と減販で在庫増 ガソリン在庫は大幅な増加 ~灯油、軽油も積み増し~

石油製品の在庫は、平常ベースの水準を確保している。石連週報(16日調査)によると、ガソリンは232.5万KLで、前週に比べて7.9万KLの増加となった。2日の調査では192.8万KLで、200万KLを割り、低水準となっていたが、その後は増産したのと、販売が落ち着いたこともあり、232.5万KLとなり、前年の水準を上回った。大震災の直後は、ガソリンが不足して、休業したSSも増加したが、様相は一転して、在庫は積み増しとなり、供給増が心配される状況となっている。一部では、実際にガソリンの末端市況が下落している。軽油の在庫は177.4万KL、灯油が181万KLとなり、ともに前週比で増加している。また、原油処理量も増加している。
 製品在庫は増加している。燃料油全体では1254.6万KLで、前週に比べ55.6万KLの積み増しとなった。ガソリンは232.5万KLとなり、前週に比べ7.9万KL増で、200万KLを大幅に上回った。
 3月末には供給不足が表面化して、SSにユーザーが殺到したが、4月に入って一気に増加した。前年に比べても、5万KLの増加となっている。製油所がフル生産で対応しているためで、とくにガソリンは供給増が心配されている。
 灯油は181万KL、軽油が177.4万KLで、前週に比べると増加、C重油は276.9万KLで6万KL増となっている。各油種とも前週に比べると増加しているが、前年に比べても増加している。
 そのため、供給地が心配される状況にある。販売は、大震災後は減少が見込まれていることから、元売各社は増産体制を見直し、減産に切り換ええる時期にきている。
 製品輸出は停止していたが、様子をみて再開する動きも出てきた。今後の販売動向が注目されるが、連休商戦が焦点となってきた。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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