2011.04.28 のニュース
被災地域のSS支援のために
既報の通り今年度第1次補正予算内容が固まった。大震災の第1弾の復旧・復興支援のための予算案であり、大型連休中にも国会で成立する見通しだ。今後、復旧状況や復興計画に合わせて補正予算第2弾、第3弾などが議論されるとみられる。
この第1次補正予算案には、全石連・油政連が強く要望してきた「被災地SS向け資金繰り対策」として51億円、「被災地SSの早期復旧支援」に46億円、「被災地での簡易SS設置等支援」に5億円、そして、「特定被災地域向け石油供給支援」が9億円計上された。
東北地方や関東の太平洋岸での被害では、SS全壊が150ヵ所前後、浸水が80ヵ所前後、そして一部破損や計量機不良などが700ヵ所を超える。さらに福島では、原発事故によって営業停止しているSSが45ヵ所あり、営業再開の目途も立っていない。これらをすべてあわせると1千ヵ所前後のSSが直接的な被害を受けた。
補正予算に計上された被災地SS向けの資金繰り対策は、その中でも特に重要かつ早期に必要な支援である。物理的に被災したSSだけでなく、その周辺のSSのように営業は可能なものの、製品の供給不足によって休業を余儀なくされ、それが長期にわたったことから経営悪化に陥った事業者も多い。その数は1千ヵ所どころではないはずだ。
停電でSSを開けられなかったSS、売掛のある消費者が行方不明になったり、そうでない場合でも、同じ被災者である消費者に無理やり支払いを求めることもしにくい。今後の経営継続を考えると、今回、創設される100%の信用保証枠の制度を使ってなんとか運転資金を調達し、経営継続に集中したいSSは多いはずだ。
もう一方で、前述した通り施設の一部が損壊したSSもかなりの数に上っており、タンクなどの補修も必要不可欠だ。外見上の被災が見られず、一見、営業可能なSSと思われるものの、地震による液状化現象などの影響で地下タンクや配管などに異常がないかどうかの検査も欠かせない。この「早期普及支援」予算の積極的活用を期待したい。
今後、国が議論することになる第2次、第3次補正では、業界として中長期の石油製品供給のあり方も加味しながら必要な支援を得なければならない。そのための運動は今後も続くことになる。