2011.05.10 のニュース
WTI続落100ドルを割る 中東産も下げで115ドル前後
5日のWTI6月限は、前日より一気に9.44ドル/バーレルの大幅な続落で、3月16日以来の安値となり、100ドル/バーレルを割った。今週に入ってからの4日連続の値下がりとなり、99.80ドルとなったが、先物はまだ100ドル台を維持し、先高となっている。
一方、シンガポールマーケットの中東産原油7月限も、前週末の29日より4営業日の続落で115ドル前後となった。前日より1ドル以上の値下がりとなったが、WTIとの価格差は約15ドル以上の高値で推移している。
ブレントの6月限も続落して114ドル台半ばとなったが、先物は小幅ではあるが先安となっている。
米国労働省発表の失業保険申請件数が、昨年8月以来の高水準へ増加したことを受け、経済成長が減速し、石油の需要が落ち込むとの懸念が拡大した。
さらに、欧州中央銀行のトリシェ総裁が、追加利上げの先送りと受け止められる発言を行い、ドルが対ユーロで上昇、商品相場の下げが加速し、WTIの下げ幅は08年9月29日以来の大幅となった。