2011.05.12 のニュース
各社連休明けで需給調整 販売動向分析&生産体制検討 ~定修による減産と輸出増を狙う~
石油各社は、連休明けを機に4月からの販売動向を分析し、新しい体制で需給調整に取組む。3月11日の東日本大震災で緊急事態となり、フル生産、製品輸出の停止で対応し、
供給確保を優先した。その結果、4月中旬にはガソリンも供給増となったが、そのまま連休商戦に入った。連休中の販売分析を踏まえて今後の見通しを立て、当面の5~6月の生産対応の見直しをする。販売減を予測しており、定期修理に入る製油所もあるため、減産・製品輸出に積極的に取組むことで需給バランスを保つことになる。
平成23年度入りとなったが、各社の需給取組みは、3月11日の東日本大震災によって緊急事態となり、製油所はフル稼働、輸出の停止で対応した。
被災地SSへの、供給に対する混乱は、―力月を経て緩和することになり、在庫は増加して、平常時に戻っている。
逆に、ガソリンなどは供給増となり、連休中は末端市況が下落した。首都圏ではボトム151円/L以上を目指したが、150円割れが増加して、145~7円となっている。
各社とも、連休中は、需給を調整することは難しいため、自然体で臨んだが、販売減少の傾向がはっきりしてきた。東北地方の復興で、軽油やA重油の特需が発生しているが、被災地での経済活動が停滞しており、実需が落ち込んでいるため、特需と相殺するとマイナスとなっている。
これからは不需要期に入るのと、定期修理が重なるため、需給が調整されることになるが、販売の落ち込みが予想より大きいと、供給増による市況下落が心配される。