日刊ニュース

2011.05.18 のニュース

ガソリン市況対策 ボトム147円で構築へ ~仕切価格3~4円値下げ受け~

ガソリン市況は下落傾向を強めており、今週がヤマ場となる。仕切価格は14日から3~4円/Lの値下げとなったため末端市況も値下げとなるが、すでに先取りして下落しているため、仕切価格の値下げを機に下落が加速する心配が出ている。首都圏ではボトム147円を目安に市況対策に取り組む。原油価格(WTI)は、5月初めは110ドル/バーレル台であったが、ここにきて急落し、100ドルを割り97~99ドルで推移するなど流動的となっている。原油価格の下落を受けて、東工取の先物、業転市況は値下がり、末端市況も下落しているが、どの水準で下支えするかがポイントとなる。首都圏での街道沿いSSでは150円割れが増加しており、HCは140円割れで、136円となっている。都内では大手系列販売業者も安値攻勢をかけており、140円台前半で価格競争が展開されているため、ボトム147円を目安に取り組む。
 石油情報センターの週動向調査(9日)は平均で152円となっているが、首都圏では150円/L割れとなっている。街道沿いSSは145円が中心で安値は140円の攻防となっている。HCなどは140円割れとなっており、市況下落を食い止められるかどうかがポイントとなる。
 仕切価格が3~4円の値下げとなったため、これを機に末端市況の下落が加速することが心配されている。すでに先物、業転市況が値下がりしているため先取りして値下げしていることになるが、今週の値動きが焦点となる。
 末端市況の下落は、原油価格(WTI)が100ドル/バーレル割れと急落したことが反映したことになり、末端のガソリンは150円割れとなってきた。首都圏の街道沿いSSも安値は140円の攻防となっている。
 東日本大震災後、ガソリンの販売数量が減少してきたのと、各社がフル生産で対応したため供給増となり、市況は下落気味であったが、ここにきて原油価格の急落で市況下落が加速されてきた。
 仕切価格の値下がりとなり、末端市況が値下がりするのは当然であるが、仕切価格の値下げ幅よりも末端市況は大幅となってきたそのため販売業者のかぶりとなる公算が強くなってきたが、ここで市況下落を食い止められるかどうかがポイントとなる。
 すでに下げ過ぎの地域もあるが、ボトム価格147円を目安で市況を再構築することになる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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