日刊ニュース

2011.05.19 のニュース

ガソリン市況が急落  安値140円割れが増加 ~HC、量販店が攻勢に出る~

 ガソリンの仕切価格が14日から3~4円/Lの値下がりとなり、末端市況は下落傾向を強めている。首都圏の街道沿いSSでは147円/Lをボトムに市況を下支えすることにしているが、厳しい状況となっている。HC、量販店などは、140円割れの136円となっており、街道沿いSSでも安値は140円台の攻防となっている。先物・業転市況も下落しており、末端市況も先取りして価格競争が展開されそうである。原油価格はWTIで97~98ドル/バーレルと100ドル割れ、中東産も106~107ドルへと下落、5月初旬に比べると10ドル以上の値下がりとなっているため、国内市況も流動的となっている。
 首都圏のガソリン末端市況は、安値が140円割れの136円、さらに133円の散見されている。街道沿いは140円の前半に下落してきた。ボトム価格は、4月の151円から4円の値下がりで147円を目安としているが、147円の維持も難しくなっている。
 ガソリンの需給は、3月11日の東日本大震災後、供給不足となったが、その後は各社がフル生産で対応したこともあり、一気に供給増となった。加えて販売減となり、SSにもあせりが出たのか、価格競争が展開されている。
 5月に入って、原油価格が急落したことも、追い打ちをかけることになり、末端市況は加速して下落してきたもので、4月に比べると10円程度も下落した地区もあり、販売業者のマージンは大幅に減少している。
 今回の市況下落は、ホームセンター、量販店、大手販売業者が率先して価格競争に参加することになった。震災後、元売各社がフル生産で対応すると、供給過剰になるとの予測もあったが、予測通りの展開となってきた。
 平成22年度の元売、販売業者の決算は、適正マージンを確保して増益となり、ひと息ついたが、23年度は販売滅とマージン減で、厳しい状況となってきた。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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