2011.05.23 のニュース
ガソリン 低在庫で推移 減販見込みで需給緩和 ~不需要期で厳しい状況~
元売のガソリン在庫は約230万KLで推移しており、前年に比べると約20万KLの減少となっているが、販売が減少しているため、需給は緩和している。半製品は322万KLで推移している。定期修理に入っているため、在庫の水準は低くなっている。原油価格(WTI)は100ドル前後に急落しているため、先物、業転市況も値下がりとなっており、仕切価格も値下がり、末端市況も値下がりしている。ガソリンは、連休商戦も終わり、これから梅雨の不需要期に入るが、販売業者サイドは、販売減の影響を受けて、厳しい状況となっている。東北地方の減販が目立っているが、全国的にみても低調であり、各経済指標もマイナスとなっているため、景気も悪化してきた。
ガソリンの在庫は約230万KLとなり、通常の水準にあるが、先行きの販売減少予想で、供給増となる思惑が先行して、需給が緩和する状況にある。
元売の在庫数量が指標となるが、実態の需給は元売、販売業者の思惑が絡み、業転市況に反映する。原油が急落したため先物、業転市況は下落、これを受けて、仕切価格は市場連動制の導入で値下がりとなった。
仕切価格の値下げは14日から実施であるため、石油情報センターの週動向調査(16日実施)では151円/L(平均)で、前週に比べ1円の値下がりとなった。堅調であった東北、関東が平常化したことから、値下がりとなった。
ガソリンの先物は66~7円、業転が122円(ガソリン税込み)と下落しているが、ここにきてWTI原油が100ドル前後で安定してきたため、末端市況も下げ止めとなりそうである。
首都圏の街道沿いSSでは150円割れとなっているが、ボトム147円が維持できるかがポイントとなってくる。