2011.05.25 のニュース
ガソリン末端市況は維持 仕切は連続値下げも ~小幅値下がりに止まる~
ガソリンの仕切価格は20日から1円/Lの値下げとなった。1円という小幅な値下げとなったため販売業者は末端市況の維持に努めることになる。仕切価格は13日から3~4円を値下げしており、20日からの1円値下げを加算すると4~5円の値下げとなる。
一方、末端市況は、石油情報センターの週動向調査によると、2日(平均)が153円であったが、9日には152円、16日には151円と値下がりしている。東京は152円、神奈川149円、千葉は148円である。この調査価格は、仕切価格の値下がりに比べると下げ幅が少ないが、今週にもさらに値下がりしそうである。市況実勢を見ると首都圏の街道沿いでは150円を割っており、140円の前半となっている。ボトム価格は147円以上を目標に市況対策に取り組んでいるが、値下がりが加速している。HC、量販店は140円を割っている。
原油価格が5月に入って15ドルも急落したため、仕切価格も連続して値下がりとなった。そのため仕切価格は連統して値下がりとなり、仕切価格の値下がりを先取りした形となり、街道沿いSSでは価格競争が展開されて安値は140円を割っている。
石油情報センターの調査価格は150円台となっているが、調査が現金価格となっているため、街道沿いの看板価格との間には大幅な価格差が生じている。仕切価格の値下がりが通算で4~5円であるのに対して、調査価格は2円の値下がりであるため、マージンが確保されていることになるが、仕切価格の改定は、金曜日に通告、土曜日から実施、調査価格は月曜日となるため、タイムラグが生じることになる。値下げ局面は、持ち応える場合と先取りして値下げする場合もあるが、調査価格は今週あたりから値下がりしそうである。下落局面では、地域的にもバラツキが生じることになる。
原油価格は下落したが、ここにきて横ばいで推移しているため、末端市況も下げ止めから横ばいで推移するとの見方も出てきている。安値は140円の前半であり、HC、量販店は130円台となっているため、一般のSSは145円であり、その間には10円程度の価格差が生じてきた。