日刊ニュース

2011.05.26 のニュース

ガソリン対策 月末が正念場 市況急落で対応に苦慮 ~業者、仕切改定をみて再取組み~

ガソリンの市況対策は、月末に向けて正念場を迎える。仕切価格が連続して値下がりとなり、ガソリン市況は急落している。首都圏の街道沿いSSでは中心値が145円/L、安値は133円まで急落した。ボトム価格147円以上を目安としていたが、市況維持は難しい状況となっており、販売業者は週末の28日(土)からの仕切価格改定を見ながら対応策を再検討することになる。原油価格も下落しており、先物・業転市況の動向が注目されるが、仕切価格が据え置きとなるのか小幅値下げになるのか、元売の方針を待つことになる。末端市況はすでに下げ過ぎの状況であるため、安値地区は据え置きで対応することになる。
 ガソリンの仕切価格は3~4円の連続値下がりとなったが、末端市況は150円台から一気に142~3円へと、7~8円の急落となった。
 石油情報センターの調査(16日現在)は、全国平均で151円台を維持しているが、神奈川、千葉では148円台へと値下がりしている。
 この調査価格は市況実勢より高く、実態はさらに2~3円安となる。安値は140円割れが増加、HCなどは業転安を受けて133円となっている。
 地域の価格差は10円程度となっているため、堅調地区ではこれから下落することも予想される。
 HCなどが133円となっていることから、これらの安値を底上げするには、業転市況が値上がりしないと難しい。
 元売サイドの、月末の仕切価格改定が注目されるが、先物、業転市況が66~7円と低迷しているため、今後の原油価格次第となってくる。
 23日のWTIは100ドル/バーレル台から97ドル台へと反落し、中東産が104ドル台へと続落しているため、今後の原油価格の動向が気になるところである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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