日刊ニュース

2011.05.31 のニュース

原油上昇 先物値上がり ガソリンは下げ止めへ ~減産で需給も適正化の方向~

原油価格はWTIで100ドル/バーレル台に乗せ、中東産も108ドルと値上がりしており、東工取のガソリン先物は68~69円/Lへと値上がりしてきた。WTIは100ドル割れの97~98ドルから反発しているもの。これに連動して先物・業転市況も下げ止めが期待される。末端市況は、HC、量販店が133円/L、街道沿いSSでは140円割れも散見されているが、安値は底打ちとなりそうである。ガソリン需給も減産と製油所の定期修理によって安定化の方向にあるため、供給増は解消されそうである。ただ、販売数量は減少しており、販売業者の予測を上回ることになると増販意欲が強まり、価格競争が続くことも心配される。
 原油価格は値上がりに転じている。WTIは97~98ドル/バーレル台から100ドル台に乗せてきた。中東産も値上がりしており、東京工業品取引所の先物も値上がりとなってきた。
 末端のガソリン市況は、販売減と供給増により急落してきたが、原油が値上がりとなり下げ止めとなりそうである。
 原油価格は、4月のWTIが110ドル台(平均)であったが、5月に入ってから97ドル台へと急落した。その後は反発して100ドル台に戻している。
 一方、ガソリンの販売は、大震災の影響で減少しており、販売業者もあせりが出て、価格競争となってきた。HC、量販店が先行して値下げしたこともあり、一気に130円/L台へと急落してきた。
 そのため、市況対策も難しい状況が続いているが、減産効果で、需給も安定化の方向になったため、ようやく下げ止めとなってきた。市況が急落したため、下げ過ぎであるとの見方もあるが、値上げするまでには至らず、当面は様子待ちとなりそうである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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