日刊ニュース

2011.06.14 のニュース

ガソリン安値物は底上げ 原油上昇 仕切価格は値上がり

ガソリンの市況は、小幅であるが安値は底上げされてきた。仕切価格は4日から50~80銭/Lの値上げであったが、11日からは1円程度の値上がりとなる。5月の市況は
急落したが、下げ過ぎとなったため、市況立て直しとなってきたもの。情報センター調査のガソリン価格(平均)は、5月2日が153円であったが、6月6日では148円となり、その間で5円値下がりとなった。仕切価格は、5月では通算5円程度の値下がりとなり、センターの調査価格でも5円値下がりとなっているため、合致していることになるが、安値地区は10円程度も値下がりしているため。販売業者はマージンをはき出している。安値はHCや量販店が133円、周辺は130円台が多くなっている。そのため、130円台を一掃して140円台に乗せることになるが、底上げの動きが出るのはこれからである。
 石油価格もWTIで100ドル/L台に乗せるなど値上がりをみせており東工取のガソリン先物は70円/Lに乗せている。
 元売もガソリン市況を立て直すため減産と市中買いで臨み、需給を調整している。そのため在庫も200万KLと、前年に比べると低水準になってきた。
 元売がバージ(海上)で大量の買いに入っているため値上がりしている。バージ高のローリー(陸上)安となっており、需給は調整されそうである。ローリー渡し価格が値上がりすれば、市場連動方式の仕切価格も値上がりとなってくる。
 ガソリン販売は大震災後は減少しているが、今後は夏場に向けて需要回復が見込まれそうである。
 販売業者も4~5月は販売減であせりが出たことと、仕切価格も5月は値下がりとなったため価格競争に展開したが、ここにきて原油価格が上昇、仕切価格も値上がりに転じてきたため市況立て直しに取り組むことになった。
 仕切価格は小幅な値上がりであるため安値は底上げされつつあるが、街道沿いは140円/L台に乗らず、周辺SSの動きをみる様子待ちも多い。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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