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６月仕切　連続の値上げ　ガソリン下げ止めから反発

ガソリンの仕切は４日・１１日と連続して通算で約２円の値上げとなった。そのため底値は値上がりしてきている。１３日の原油価格はＷＴＩで１００ドル／バーレル割れの９７ドル／バーレルへと大幅に値下がりしており、市況立て直しに影響しそうである。しかし中東物は１１０ドル台と高値で推移しており先物市況は７１～７２円／Ｌ程度で堅調である。仕切価格は連続して値上げとなったため底値は１４０円台に乗せている。依然としてＨＣ、量販店は１３０円台の安値も散見しているが元売サイドも減産、市中買いによって業転市況を支えているため末端市況は値上がりとなってきた。市中買いは、元売間の在庫が移動したことになり、在庫水準は変わらないが、それでも減産効果で全体の在庫は減少している。
　仕切価格は、６月に入って連続して値上がりとなり、末端市況も下げ止めから反転してきた。大震災後のガソリン販売は減少しており、供給増となってきた。そのため、末端市況は急落して、ＨＣ、量販店などが１３０円台に値下がりし、安値は１３３円前後が増加
してきた。
　しかし、元売も減産、市中買いに出たこともあって、業転も値上がりとなったもので、仕切価格も６月から値上がりとなっている。そのため、末端市況は下げ止めとなってきた。カードによる販売価格は１３０円割れも散見されるが、それらの安値は是正されてきた。
　６月は梅雨であるため、ガソリンの販売は低調であり、安値で販売しても増販が見込まれず、マージン確保に努める方向となってきた。６月を我慢すれば、７月は本格的な需要期に入るため、販売増が見込まれる。
　昨年７月のガソリン販売は５２９万ＫＬで、前年比で７．６％増となっており、これに比べると今年は減販となるが、６月よりは増販となりそうである。