2011.06.20 のニュース
WTI反落94.81ドル 中東産は上げで112ドル台
15日のWTI7月限は、前日より4.56ドル/バーレルの大幅な値下がりで94.81ドルとなった。6月に入ってから100ドル台が4日間続いたが、その後は2日間隔で100ドル前後を上下した。しかし前週末の10日から100ドル割れが4営業日続き、約4ヵ月ぶりの安値となった。
中東産原油の8月限は1ドル以内の値上がりで、再び112ドル台に戻った。ブレントの7月限は、2ドル以上の大幅な値下がりで120ドルを割っている。
米国エネルギー情報局(EIA)週報では、原油在庫の大幅減が報告され、一時は需給引き締まりの観測が強まった。しかし、ギリシャの追加支援をめぐる協議が進まない一方で、同国の首相が辞意を示すなど、ギリシャの財政懸念をめぐる混迷が深まった。
それをきっかけとして、米国の株価が大幅に下落し、WTI原油もつれ安となったが、さらにドルが対ユーロで大幅高となり、原油の割高感から売りが台頭して大幅値下がりとなった。