日刊ニュース

2011.06.20 のニュース

ガソリン安値底上げ HC,量販店135円へ ~市況立直しの気運出る~

首都圏のガソリン市況は底値も値上がり、HC、量販店も135円/Lへ2円程度値上がりして、街道沿いのSSでも130円台から140台乗せとなっており、小幅であるが底上げされてきた。石油情報センター調査(13日)の全国平均では、147円40銭で前週に比べると20銭の値下がりとなったが、下げ止めから反発の動きを見せている。地域によってバラツキもあるが、量販店などが底上げに動いたこともあり、一般SSも本格的に値上げに取り組むことになる。しかし、原油価格は15日にWTIが94.81ドル/
バーレルに急落したため、今後の動向が注目されている。仕切価格が連続して値上げとなり、ユーザー転嫁に取組む直前の原油価格の下落は、市況対策への影響が心配されてきた。原油価格が下落してきたため、東工取の先物も下落してきた。
 原油価格が流動的な動きをしているため、国内の市況対策も微妙な状況となりそうである。
 6月に入って、仕切価格が値上げされたが、小幅であるため、石油情報センターの週動向調査(8日現在)によると、ガソリンは147円40銭/Lとなり、前週に比べ20銭値下がりし、7週連統して値下がりとなった。
 首都圏では、安値物が底上げされてきた。HC、量販店も135円へと2円値上がりした。130円台の安値も140円台に乗せており、ユーザー転嫁の気運も出てきた。
 しかし原油価格(WTI)が、前週末では100ドル/バーレル台に乗せていたが、15日には一気に94ドル台へと下落してきた。そのため、東工取の先物も16日には値下がりした。
 これからユーザー転嫁に取り組む時期にあるが、原油の急落は、市況対策に水を差すのではないかと心配されている。
 原油価格の変動は、直ちに国内市況に彫響しないが、原油の下落に対して、先取りして市況が下落するケースもあるため、微妙な状況にある。
 販売業者サイドは、130円台の一掃に取組んでいるため、原油価格が下落しても、ユーザー転嫁に取組む方向にある。ただ下落が続くと様子待ちに変わることもあり、今後の原油価格動向が注目される。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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