2011.06.21 のニュース
ガソリン仕切2円値上げ ユーザー転嫁は本格化へ
ガソリンの仕切価格は18日から2円/L程度の値上げとなる。元売は、6月入りで4日、11日から小幅な値上げを実施したが、18日からも連続して値上げとなった。通算すると6月では3円50銭程度の値上げとなるため、末端市況は値上げとなる。
原油価格は、WTIで95ドル/バーレルへと下落しているが、仕切価格が値上げとしたのは、今までの100ドル台の高値を反映したものである。中東産は110ドル台から108ドルへと下落しているが、国内のガソリン需給は締まっており、業転市況は値上がりとなっている。とくに、元売の大量の市中買いからバージ(海上物)が値上がりしている。
5月のガソリン末端市況は下落が続いた。6月入りで仕切価格は値上げに転じたが、石油情報センターの調査価格(13日)は147円40銭で前週に比べて20銭の値下がり、7週間連続して値下がりとなった。
しかし、18日からの仕切価格の値上げを受けてユーザー転嫁は本格化するものとみられる。