日刊ニュース

2011.06.24 のニュース

調査価格 ガソリン147円80銭 前週に比べ40銭の値上がり ~仕切値上げを反映~

石油情報センターの週動向調査(20日時点)によると、ガソリンは147円80銭/Lで、前週の147円40銭に比べると40銭値上がりとなった。軽油は128円80銭/Lで、前週の128円70銭に比べると10銭の値上がりとなった。灯油(SS店頭)は93円70銭/Lで、前週の93円70銭の横ばいとなった。仕切価格は4日、11日から連続して値上げとなったが、末端市況は小幅値上がりとなった。ガソリンは4月25日には153円であったものが、その後は連続して値下がりとなり、6月6日には148円で通算して5円の値下がりとなったが、20日で8週間ぶり値上がりに転じた。5月の原油価格(平均)は約8ドルの値下がりとなったため、仕切価格も通算すると5円程度の値下がりとなったが、6月は仕切価格価格が連続値上がりとなった。ようやく末端市況は値上がりとなった。
 石油情報センターの週動向調査(20日)によると、ガソリンは147円80銭/Lで、前週に比べると40銭の値上がりとなった。
 仕切価格は、4日から3週連続して値上がりとなり、通算すると3円50銭ほどの上げ幅となるため、ユーザー転嫁が軌道に乗ったことになる。5月は末端市況の値下がりが続いたが、8週間ぶりに値上がりとなった。
 原油価格(WTI)は急落しているが、業転市況が急騰しているため、仕切価格の値上げは浸透してきた。
 原油下落の彫響は、今のところ元売サイドも定期修理による事前の在庫積増しもあって市中買いに出ているため、大口のバージ(海上)物は急騰している。加えてガソリン生産設備のトラブルもあり、ガソリン需給はタイトとなっている。
 ガソリンは、これから夏場の需要期に入るため、増販が見込まれている。昨年7月は529万KLとなり、前年同月比で7.6%の大幅増であったため、その反動でマイナスとなるが、500万KL台が期待されている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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