2011.06.28 のニュース
ユーザー転嫁が難航 備蓄放出 原油下落予想で厳しい状況
IEAが石油の備蓄放出を決め、日本も3日分の引き下げを決めたことから、国内の市況にも影響が出そうである。WTIは23日に91ドル/バーレル台に急落しており、中東産も今後は連動した値下がりが予想されている。
国内では、6月からの仕切価格値上がりを受けて、ユーザー転嫁が始動、これから本格化する時期であり、ここで原油が下落すると、ユーザー転嫁に水を差すことになる。
今後の原油価格(中東産)の値動きが注目されるが、WTIに比べると、ブレントと同様に高値で推移しているため、様子をみることになる。原油価格は、4月に値上がり、5月で下落、6月も上旬は値上がり気味であったが、ここにきて急落した。
6月4日から仕切価格は連続して値上がりとなっているため、ユーザー転嫁に取り組んでいる最中である。ここで原油価格が下落すると、ユーザー転嫁は不発に終わることになり、販売業者はかぶりとなる。
元売サイドの業績見通しは、100ドルを想定しており、これを下回ると、在庫評価損が発生するなどの影響も出てくる。