日刊ニュース

2011.07.11 のニュース

情報センター調査 次週以降が正念場 3連休に向け方向性確立を

石油情報センターの調査による4日時点のガソリンSS店頭価格の全国平均は、148.7円で前週比横ばいとなった。前週まで2週続けて、原油価格の上昇による元売仕切アップ分の転嫁が進んだが、販売業者のSS店頭価格への転嫁はまだ不十分で、次週以降の市況動向が注目されている。
 首都圏の東京、千葉、神奈川などでは前週比マイナス0.1円で足並みを揃えたが、群馬で0.5円上昇する半面、同じ安値圏の埼玉では同額下げるなど方向感を決めかねている模様で、夏の需要期に向けた弾みはまだ兆しを見せていないのが実情だ。
 全国的にほぼ同じ傾向にあるが、次週から17、18の連休に向け、方向性を見出したいところだが、業転価格の最近の小幅な上げさげを反映して安値量販店では看板価格を下げる傾向にあることも指摘されており、周辺の大型セルフが追随すれば市況是正のチャンスを逸する心配もある。
 6月のガソリン販売数量が前年を下回ることが確実になる中、需要期に向けた市況是正は急務で、コスト割れによる赤字の累積だけは避けなければならず、次週以降、正念場を迎えるという覚悟がいる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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