日刊ニュース

2011.07.14 のニュース

早い梅雨明けで増販期待 需給も安定でマージン確保

猛暑が続き、ガソリンは夏場商戦入りとなった。関東地区は昨年よりも8日も早い梅雨明けとなり、需要の回復、増販が期待されている。昨年7月も猛暑であったが、前年比で7.6%と大幅な増加となった。今年は東日本大震災の影響で景気回復の遅れ、消費節
約の浸透などから咋年よりも減少が予想される。そのため販売業者は、増販を期待するが、まず適正マージンの確保を優先すべきである。
 ガソリン市況は一時値下がりしたが、下げ止めから市況維持となっており、この状況が続けばマージンは確保されそうである。原油価格はWTIが95~98ドル/バーレルで推移しているが、中東産は110ドルと高値である。東エ取の先物、業転市況は124~5円/L、仕切価格は130円で推移している。末端市況も石油情報センターの調査価格は149円、首都圏のボトム価格は146~8円で推移している。
 早めの本格的な夏場入りとなり、石油業界としては、理想的な展開となってきた。冷夏による販売不振で、価格競争が展開され市況下落という心配は避けられている。ガソリン在庫は、低位で需給も締まっており、業転市況も安定している。
 今後の原油価格の見通しは難しいが、大幅な変動がなければ、ガソリン市況も維持されそうである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
〒112-0004 東京都文京区後楽2丁目22-3
TEL:03-3814-4728
FAX:03-3814-4745
ユーザーID:
パスワード:
ログインする
e-BISTRADE