日刊ニュース

2011.07.22 のニュース

ガソリン7月前半は好調 猛暑続き、増販を期待 ~台風の到来で水を差すも~

7月前半のガソリン販売は好調である。連日の猛暑で気温が上昇、梅雨入りも昨年に比べると早いこともあり、車の利用が増加したのとカークーラーの使用増でガソリン消費は伸びた。猛暑はガソリン販売が増加することで石油業界には幸運となった。第一弾の16~18日の連休も猛暑となったため、ガソリン販売を押し上げたことになる。ここにきて台風6号が到来、四国、中国地方に大きな被害が出るなど影響が出ている。今後、台風の進路にもよるが、中部、関東地区にも豪雨が予想されている。台風が到来すればレジャーなど車の利用も減少することになる。台風が通過すれば、再び猛暑が予想され増販が見込まれる。
 連日の猛暑でガソリン増販が見込まれていたが、台風6号の到来で四国、中国地方に被害が出るなど増販傾向に水を差す結果となっている。
 台風の到来で当然その地区はガソリンが減販となり、SS業者も苦戦どなる。レジャーなどが中止となったため、観光地、街道沿いSSなどは影響を受ける。
 しかし、夏場商戦は8月に入ってからが本番であるため、増販で挽回するチャンスもある。
 ガソリン市況は一部では下落傾向にあるが、7月に入っての仕切価格の改定は、2日からが約1円値下げとなったが、9日から1円値上げ、16日から2円の値上げとなり、相殺すると2円の値上げとなっているため、これからユーザー転嫁も必要となる。
 仕切価格は小幅な変動で下げ、上げが続いているため、市況対策を難しくしている。特に夏場商戦に入ったため販売業者間でも思惑絡みの動きを見せており、値下げしても増販を狙うケースもあって様子待ちも多い。
 今後の原油価格の動きも注目されるが、今のところ値上がりすることはないようである。為替が円高に転じているが、79円/ドル程度で落ち着いている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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