日刊ニュース

2011.07.25 のニュース

ガソリン 業転は堅調で推移 先物は大幅値上がり ~仕切値上げも末端は様子見~

 原油価格は、WTIが96~98/バーレル、中東産が110ドル程度の横ばいで推移しているが、国内のガソリン先物、業転市況は値上がりしている。東工取の先物は74円/L(税込では128円/L)、業転(陸上物)は126~7円で推移している。先物は、7月初めは68円であったため、6円の値上がりとなった。先物でみると、原油が56円であるが、ガソリンが74円であり、価格差は18円と拡大している。仕切価格は、9日から1円、16日から2円程度の値上げを通告しているが、末端市況は夏場商戦に入ったこともあり、様子見となっている。
 東工取のガソリン先物は値上がりしている。原油価格は、中東産が110ドルの横ばいであるが、為替が78~79円と円高で推移しているため、円/L換算では56円/L程度で推移している。
 ガソリンは74円へと値上がりしており、その価格差が拡大しており、マージンも拡大していることになる。
 そのため、ガソリン仕切価格は、値上がりしているが、末端市況は夏場商戦に入ったため、様子を見るか、一部では下落傾向をみせている。
 猛暑が続き、7月前半の販売は好調で推移しているが、ここにきて台風6号の接近で中国、中部地区では被害を受けている。一部、道路も通行止めとなり、ガソリン販売に影響が出ている。今までガソリン販売好調であったが、ここで台風の彫響が出た。
 末端市況は、これからユーザー転嫁に取り組むことになるが、為替が円高であるため、弱気な見方が出ている。
 いずれにしても、これから夏休みに入り、8月の旧盆商戦へとつながるため、市況対策は難しくなる。
 増販を狙った安値攻勢は、まだ目立っていないが、今後の販売動向によっては流動的である。在庫水準も低位であるため、先物、業転市況は高止まりの状況にあるため、末端況が大きく崩れることはないようである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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