日刊ニュース

2011.07.26 のニュース

製品輸出は好調に転じる 海外市況も堅調で推移 ~国内需要減をカバー~

製品輸出は、海外市況も値上がりしているのと中国などの需要増もあって好調に転じている。石連週報(10~16日)によると、製品輸出はジェット燃料が28万KL(前週は15万KL)、軽油か19万KL(29万KL)となり、2油種の合計で47万KL(44万KL)と、好調時の50万KLに接近してきた。また、灯油も7万KL(6万KL)と少量であるが増加している。国内の石油需要では、東日本大震災後の景気は回復の兆しをみせているが、前年同月に比べるとマイナスが続いており、各社とも需要に見合った生産で対応しているが、供給増加は製品輸出に回している。
 7月に入って各社の原油処理は、前年比では小幅な減産で対応しているが、国内需要の減少を輸出増でカバーするものと見込んでいる。
 そのため製品需給もタイト気味で推移しており、製品在庫もガソリンは210万KL程度の低位で安定して推移している。猛暑による増販が見込まれており、先物、業転市況も堅調で推移しているため、元売はマージンを確保している状況にある。
 軽油も輸出増に加え国内需要も回復基調にある。さらに貨物輪送の増加、重機などの復興需要増も期待されている。
 灯油は、これから在庫の積み増しが行われるが、在庫は16日時点で239万KLと前週比3万KL増であるが、前年に比べると50万KL程度の大幅増である。前年が低水準であったため前々年水準に戻ったことになる。今冬に向けて早めに在庫積み増しとなっている。
 C重油は石油火力も稼働を開始しており、これから増販となるため増産体制に入っている。
 6月の10電力の重油受入は55万KLで前年比64%増となっているが、C重油の増産による他油稲が供給増になる傾向は見当たらない。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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