日刊ニュース

2011.07.28 のニュース

ガソリン業転は堅調推移 HC、量販店も値上がり ~先物は9月限移行で71円~

ガソリン業転市況は、127~8円/L、先物(8月限)は74円/Lと堅調で推移しており、末端市況も値上がりして安定している。HC、量販店も137~8円となっており、街道沿いSSも140~150円相場となっている。7月販売は猛暑で好調であり、8月の旧盆商戦につながると期待している。7月に入って仕切価格が値上がりしたため、ユーザー転嫁は浸透している。ただ、東工取の先物は9月限に移行したため71円/L程度となっている。8月が需要期であり高値であったが、9月限は先安となっているため
であり、8月限の74円相場に引き上げられているものとみられる。ガソリンの先物は先安となっており、灯油は先高となっている。灯油シーズンに入れば、灯油高のガソリン安に逆転する。
 原油価格はWTIが99ドル/バーレル台で推移、100ドル台乗せ寸前である。中東産は110ドル台、ブレントは118ドル前後で推移しており、中東産は高値となっている。
 ただ為替が78~79円/ドルと円高で推移しているため、コスト高を相殺していることになるが、ガソリンは在庫も低位であり、業転市況も堅調である。
 ガソリンは7~8月が需要期であるため、増販期待で市況も安定している。ただ今後の天候が気になる。8月は平年並みとの予報であるのとガソリン価格も150円台に乗ると販売にかげりが出ることが心配される。150円台に乗るとユーザーは節約志向に動くことが予想される。
 原油価格もこれ以上値上がりすることはないと予想されるが、アフリカ、中東情勢は不透明であるため予断を許さない。
 アメリカもガソリン需要期に入っているが、国情価格の引き下げなど景気回復の遅れもあり、原油価格の上昇には歯止めがかかりそうである。
 WTIは99ドルで推移しているが、ブレントとの間に19ドルもの価格差が生じてお
り、指標としての役割を果たしていないため、先物商品としての流動性を欠く状況にある。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
〒112-0004 東京都文京区後楽2丁目22-3
TEL:03-3814-4728
FAX:03-3814-4745
ユーザーID:
パスワード:
ログインする
e-BISTRADE