日刊ニュース

2011.08.10 のニュース

原油価格が急落局面 ガソリン値上がり直後に ―当分の間は市況を維持へ―

 原油価格(WTI)が86ドル/バーレル台へと急落しており、国内のガソリン市況にも影響しそうである。東工取の先物、業転市況は値下がりをみせている。ガソリン市況は1日の石油情報センター調査価格は151円/Lに値上がり、マージンを確保した直後であるため、当分の間は据え置きとして市況を維持することになる。だが、原油価格の下落が定着するとガソリンの末端市況は値下がりが予想される。ようやく150円相場にまで戻した直後であるため厳しい状況となってきた。夏場商戦もこれからヤマ場の旧盆商戦に入り、販売業者も増販を期待するため市況対策は難しくなる。原油価格の下落、為替が円高となりコスト安となっているため、このまま市況が維持できれば販売業者もマージンが確保できるが、原油価格が下落すれば末端市況は連動して下落するのが当然の成り行きで、値下がりもやむを得ないところであり、これからが正念場となる。7月下旬には台風、豪雨の天候不順でガソリン販売が落ち込み、ここにきて需給も緩和気味となってきた。WTIが急落してきた。欧米の財政不安、世界同時の株安を受けて原油価格(WTI)は86ドルと急落してきた。さらに格付け会社が米国債の格下げを発表したことで、ドルの信用性を欠くことになり、為替はドル安、円高に移行している。原油安、円高は石油業界にとってはコスト安となり、一時的には有利となるが、円高は国内の輸出産業を直撃することになり円高不況となり、結果的には石油製品が販売減となる。
 大震災後は生産活動も回復して景気も持ち直しが見込まれている時期にあるが、再び景気後退により石油製品の販売が減少となりそうである。
 ガソリン販売は4月では前年比12%減と大幅に落ち込んだ。5月以降もマイナスではあったが、持ち直し回復の兆しをみせ、7月は猛暑であり増販が期待されていた。しかし、下旬には台風の到来、新潟、福島の記録的豪雨で天候不順となりガソリン販売は落ち込ん
だ。8月に入っても天候不順が続いたが、これからの旧盆商戦に向けて猛暑が期待されている。
 ガソリン販売は天候に大きく影響されるため、好天気が続けば増販となるが、逆に天候が不順となると減販となり、価格競争が展開される最悪のシナリオとなるため、今後の天気が気になるところである。
 7月の前半は猛暑で販売も好調であり、在庫も低位で推移、需給もタイトであったが、8月入りで需給も緩和が見込まれており、これからの旧盆商戦がヤマ場となってきた。原油価格が急落、為替も円高となっており、ガソリン市況は値下がりする局面となってきたが、ここは当分の間様子を見守るべきである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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