日刊ニュース

2011.08.17 のニュース

ガソリン145~146円相場へ 仕切値下げ、末端市況は下落 ―旧盆商戦と重なり値下げ競争―

 ガソリン市況は値下がり、首都圏のボトム価格は145~6円/L相場となってきた。7月末から8月初めは150円台相場となっていたが、旧盆商戦入りと仕切価格が6日、13日から連続して計4円強の値下げを実施、これを受けて末端市況は一気に下落してきた。原油価格(WTI)が7月末の99ドル/バーレルから8月9日には80ドル割れの
79ドルヘ急落した。12日には85ドルまでも戻したが、業転市況も下落した。石油情報センターの週動向調査(8日)は151円/Lの横ばいとなっていたが、調査後から急落した。仕切価格の値下げと旧盆商戦が重なり、販売業者も増販を期待して値下げに走った。天候も猛暑が続きガソリン販売も好調に転じており、価格競争が展開された。しかし、原油価格も下げ止めから値上がりに転じているため、今後は市況維持に努めることになる。
 ガソリン市況は下落してきた。仕切価格の値下がりと旧盆商戦入りと重なったためである。原油が急落.WTIが80ドルを割って79ドルへ下落したため、ガソリン市況の下落も予想されたが、一気に3~5円の値下がりとなった。原油価格の下落を先取りして、8月10日頃から仕切価格の値下げを先取りして値下がりとなったものである。そのまま旧盆商戦に入り、街道沿いSSでは、一斉に値下がりした。
 今後の課題は、原油価格が反発して値上がりに転じているため、周辺の相場を見ながら、下落市況に歯止めをかけることになる。
 旧盆商戦に入ったため、増販期待が強く市況対策は難しい状況となっているが、直ちに下げ止めをはかることになる。HC、量販店は140円を割っており、137~8円となっているため、再度、周辺地区では値下がりも予想されるが、原油価格が値上がりとなれば状況も変化する。
 8月は増販が期待できる時期であるが、値下げして増販を狙うのではなく、適正マージンを確保すべきであり、末端市況の値下げも仕切価格の値下げの範囲内に止めるべきである。
 9月の下旬からは秋の行楽シーズンとなり、再度、ガソリンの増販が期待できるため、市況を維持しながらマージンは継続的に確保すべきである。
 今後の原油価格の見通しは難しいが、欧米の景気動向、財政難、株価などの影響、北アフリカ、中東情勢の変化などの要因によっては大きく変動するため予断を許さないが、今が底値で、WTIは95~100ドルで推移するのが大勢の見方となっている。元売が4~6月の不振を7~9月で挽回するため値取りを重視する方針で対応することを販売業者は注視すべきである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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