日刊ニュース

2011.09.07 のニュース

 ガソリン仕切は小幅値下げ 業者、市況維持に努める ―来週は値上げの公算も―

ガソリン仕切価格は、8月が連続して値下がりとなったが、引続き9月も3日から小幅な値下がりとなった。そのため末端市況は、維持することになる。ガソリンは7月が値上がりしたが、原油価格が8月の初旬で急落したため仕切価格は、連続して値下がりとなりガソリン市況も下落した。
 ガソリン市況は5月が値上がりして152円に、6月~7月には149円に値下がりした。7月末から8月には151円に戻したが、8月末には148円へ下落した。ガソリン市況は、このように毎月変動しており、販売業者も市況対策に苦慮している。それだけ原
油価格が変動していることになるが、ガソリン市況は、大きく崩れることなく、仕切価格の変動幅に収まり、販売マージンは確保されている。
 しかし、販売数量は、東日本大震災の影響で景気が後退しており、個人消費も落ち込み、前年に比べると減少しているためSS経営は苦しくなっている。7~8月の夏場商戦も前年が増販となっていたため、その反動でマイナスとなった。
 元売の仕切価格については、新体系に移行したのを機に、ブランド料を加算したため、業転市況よりも4~5円割高となったとの不満が出たが、需給がバランスしたことから浸透した。そのため元売はマージンを確保しているが、前年に比べると縮小している。
 販売業者も極端な安売りがなくなったためマージンを確保でき、市況は下落しているものの、今のところ仕切価格の値下がりの範囲内に止まっている。しかしこれ以上値下がりすると、マージンを吐き出すことになるので、今後の市況維持が正念場となってくる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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