2011.09.12 のニュース
SS需要を創り出す方向性
来週17~19曰、23~25日は3連休が続き、旅行特需が期待される。今年度の大型連休期間における高速SS販売量を振り返ってみると、GWはガソリンか東日本8%減、中日本10%減、西日本5%減の平均8%減、軽油が東64%増、中17%増、西16%増の平均29%増、旧盆はガソリンが東3%増、中0.4%増、西5%減の平均0.5%
減、軽油が東55%増、中27%増、西22%増の平均32%増だった。高速SSではガソリン販売の回復基調がうかがえる。他方、エネ庁統計によるガソリン国内販売量は1月0.2%増。2月1.2%増。3月4.6%減、4月11.8%減、5月0.5%減、6月1.7%減、7月4.3%減と5ヵ月連続減少。現場感覚では8月も減販との見方が強い。
こうした中、ガソリン消費につながる旅行需要の伸びは石油販売業界として歓迎したい。クルマは多人数乗車にも荷物運びにも適している。長距離移動は不利な面はあるものの、レンタカーも活用できる。広域移動は持って来いだ。SSが留意すべきは量販指向で廉売に走るのではなく、しっかりとしたサービスできちんと対価を頂戴し、安全、エコ、ワクワクなどお客様ニーズに沿った楽しいドライブをサポートすることである。また、年齢層別の運転免許保有状況をみると20代1194万人、30代1713万人、40代158
3万人、50代1416万人、60代1359万人、70代594万人、80代以上131万人の計8101万人。人口比の免許保有率は20代89%、30代95%、40代94%、50代88%、60代78%、70代42%、80代以上18%。人口減時代に入っていることや高齢者に対する免許自主返納制度など「クルマ利用」の減退が見込まれる中で、新規取得者の取り込みとともに、いわゆるペーパードライバーの運転意欲を掘り起こすことも一考の余地があるのかもしれない。
さらに、自販連のカーディーラービジョンによる2020年の乗用車保有台数は今年度想定比で1%減~5.5%減。3つの前提条件いずれでも減少に向かう。一方で新車需要
は2%減~16%増と幅広だが、エコカー度は5割増~ほぼ全台数になると予測している。「1Lでも多く」を追うビジネスモデルは、消耗戦を生む。「1人でも多く」に頼られるSSづくりは、地域社会の安全・安心・安定を生む。これからの時代にふさわしい道を歩みたい。