日刊ニュース

2011.09.28 のニュース

ガソリン需給は緩和 定期修理入りで需給調整

 ガソリン販売は8月に入って台風が到来、豪雨となり低迷した。さらに9月に入っても台風15号が20日に中部地方を直撃、21日には関東、東北と日本を縦断したため、天候不順で販売減となっている。そのためガソリン在庫は、前年に比べて増加しており、需給は緩和している。
 原油価格が値下がりしているため、ガソリンの仕切価格も8月13日から連続の値下がりとなっており、9月17日からも1円の値下がりとなったため累計では7円の値下がりとなった。
 末端市況も下落しており、石油情報センターの週動向調査(20日)の平均は146円/Lと前週に比べて1円の値下がりとなった8月9日が151円であったため、この価格に比べると5円の値下がりとなっている。東京は147円、神奈川、千葉が143円、埼玉が142円となっている。
 しかし、首都圏の市況情勢は、街道沿いでは140円を割っており138~9円、安値は134~5円、HCなどは132円となっている。業転市況は118~9円と120円を割っており、下落が続いている。
 本来は市況を立て直す時期にきているが、需給が緩和しており業転市況も下落しているため難しい状況となっている。販売業者サイドも減阪となっているため、あせりが出ており、値下げ競争で対応しているため、この状況で当分推移しそうである。
 需給を締めるには秋の定期修理を待つことになる。10月に入ると実質減産となるため、ここを我慢すれば需給は締まる。これから灯油などが需要期に入るため、製品需給はタイトとなりそうである。
 冬場になれば電力用C重油も増販が見込まれるのと、暖房用の灯油、A重油などの荷動きも活発化するため、需給は締まってくる。灯油は、灯油輸入ストーブの売れ行きが好調であり、今冬は増販が期待されている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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