2012.12.20 のニュース
自民・小泉政権、そして民主・鳩山政権。2度の大きな政治の振幅を記録した総選挙は、3度目の大振幅を伴い、まもなく自民・安倍政権が誕生する。 温室効果ガス25%削減、原発稼働ゼロ。こうしたエネルギーに関する大枠を確定する重い言葉が軽々しく乱発された結果、2030年ガソリン6割減、石油ボイラーや灯油ストーブの使用禁止などという乱暴なシナリオが中央から発信され、SS業の前途をより暗くさせた。3・11から2年近くたつのに、まだエネルギーの骨格が示されず、極寒の北海道や大雪の北信越、さらには九州まで節電の冬を余儀なくされ、エネルギーの有事対応力が危機にある。
(提供元:ぜんせき)
灯油は、先物、業転市況では76円~77円/Lとなり、ガソリンの67円~77円に比べると、9円程度の価格差がついている。 この時期は「灯油高のガソリン安」となるが、先物相場をみると、明年4月限、5月限では、両油種とも同値となっている。 ここ当分、灯油高の状況となるが、今冬の灯油の在庫が石連週報(8日)では、261万KLと前年に比べると約90万KLも低い水準となっている。低在庫が続くと、輸入で対応することになるが、韓国でタンクを借りて在庫を保有している元売もあり、供給面では余力はある。
(提供元:日刊石油タイムズ)
17日のWTI1月限は前週末の86.73ドル/バーレルより続伸し、終値は0.47ドル値上がりの87.20ドルに乗せてきた。 WTIの先物相場は、2月限が87.67ドル、3月限が88.17ドル、4月限が88.65ドル、5月限が89.09ドル、6月限が89.40ドル、7月限が89.60ドルで取引を終えた。「財政の崖」問題の回避に向けて、政府と議会の交渉が進んでいるとの見方が伝わると、財政問題の不透明感がやや和らぎ、原油需要は順調に伸びるとの見方が出た。
(提供元:日刊石油タイムズ)