2014.12.15 のニュース
ガソリン 仕切り連続値下げ予測難で下げ過ぎを警戒~原油下落を見込み買い控えも~
ガソリンの仕切価格は、11日から3円/リットル(JX)~3円50銭(出光)の値下げを実施することになり、末端市況が値下がりするが、どこで下げ止めかが難しい状況となっている。昭和シェルは10日から2円値下げとなっている。2週間で6~7円の大幅な値下げとなるため、年末商戦を控えて販売業者の対応も難しくなっている。仕切価格の連続値下げを受けて街道沿いSSでは140円/リットル相場となっており、安値は130円台の公算も強くなってきた。石油情報センター調査(8日)は155円となり、前週に比べ2円の値下がりとなり、21週連続の値下がりとなっており、次週も値下がりが見込まれているもの。原油価格の値下がりを見込んで買い控えも出ており、原油価格の動向を見て思惑絡みの動きも出ている。
原油急落で、その後の反動が心配 石油製品の需要回復は期待できる
原油価格は続落しており、60ドル相場となり、6月の110ドルからみると約半額となった。ガソリン価格は石油情報センター調査で7月には170円/リットルであったものが155円(8日)となり、21週連続の値下がりで通算で15円の値下がりとなったが、仕切価格が11日から3円の値下がりとなっているため、次週も値下がりとなる。街道沿いの実勢は140円相場となっている。
原油価格の下落が続いている。6月に111・24㌦まで上昇した中東産原油がその後下落し続け、現在、65㌦前後になっている。一気に4割も安くなったことになる。新聞やテレビでこの原油急落が報道され、「国内のガソリンなどの製品価格も安くなるだろう」との観測が流れる。確かに国内のガソリン価格は徐々に下落しているのだが、一部マスコミなどからは、原油価格の値下がり幅に比べて、国内のガソリンの値下がり幅は小さいのではないかとの指摘が出ている。
(提供元:ぜんせき)