廃業したいがやめられぬ 2001年03月19日更新
廃業したいがやめられぬ
「廃業したいがやめるにやめられない」という業者が4県下各地で急速にふえているようだ。特約店や元売が感触として指摘している。憂いの中から口グセとして「やめたいーはよくあったが、最近は本音として真剣に考え始めた」とされる。
やめるにやめられないというのは「生活の手段に困る」というのが圧倒的に多いと観測されている。
このほかの理由は、①借金がある②メンツ③社員の処遇④整理のわずらわしさ・・・などがあるようだ。
そこで元売や特約店が有利な条件を提示するのを待っているようだ。また、施設が道路の拡幅にかかる、2世が継がない、病気や年齢的な問題などどうにもならないことを契機にやめるとみられている。やむにやまれず、でありあきらめがつくというものだ。弱肉強食が激しくなってきている。協調体制にある市場も原則は“弱肉強食”であり業界で可能な限り歯止め中、と受け止めなければならないといえ、先行き弱肉強食のハラを持たなければならないことになる。
3分の1とも4分の1とも減ると予想されるSSの数のシナリオのなかで、水準以下の業者にとっていよいよ「自分に限って」という考えの間違いに気づきはじめた最近の業界低迷のようだ。