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自主独立の度合強める販売業界 2001年04月13日更新

販売業界ではこのところ、にわかに元売不信ムードを高め、系列依存度型から自主独立の精神型へと経営方針を方向転換する動きが活発化している。元売会社と販売業者は、とかく親子の関係とか車の両輪などと例えられ、元売会社が販売業者に期待したいことがあれば、それなりの段階を経て販売店主に伝える一方、販売業者も新設SS問題をはじめとした事業の拡大や系列会社の統廃合、さらには資金、財務に労働問題など、とかく問題が発生すれば取引銀行よりいち早く元売会社の幹部社員や重役に相談を持ちかけ、解決策に着手したものだ。ところが規制緩和の導入以来5年目にして、元売会社と販売業者の相互信頼関係が大きく崩れはじめている。
その一例をあげれば、元売会社は経費がかからず販売量が増やせる大型セルフ給油所の進出に積極姿勢を見せている。月間500キロリットルから700キロリットルを販売するSSが誕生すると、周辺で営業を続けていた同系列店が犠牲となって淘汰されるケースがあるが、元売は耳をかさない。
一方、地域によっては元売子会社が周辺SSの仕切価格ほどで安売りしているケースもあるが、これも販売業者には耳をかさない。資金繰りの相談をしても担保増だけ要求してこれまた従来とは雰囲気が変わっている。そこで販売業者の系列依存度を薄めるようになり、自主独立の精神のもと、業転玉に頼ったり先物取引などの道を模索するようにもなっている。

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