SS経営は幕の内弁当で 2002年01月30日更新
岡部コスモ石油会長兼社長は、系列特約店の新年賀詞交換会で、「今後のSS経営は、『幕の内弁当』のように業態化に取組んで欲しい。ガソリンも販売の必要であるが油外収益の向上も重要である」と述べている。
「幕の内弁当」は、中心に「ごはん」(ガソリン)があり、その隣には、いろんな「おかず」(油外収益をねらった商品、サービス)が並んでおり、昔の「日の丸弁当」(ガソリンのみ)からの切り換えを指摘したもの。
過去のSSは「ごはん」(ガソリン)のみで経営が成り立つ仕組みとなっていたが、価格競争の激化でガソリンマージンが低下した。その結集、いろんな「おかず」を販売することで利益(油外)をあげることでSS経営の健全化を目指すべきであるというもの。
各社のSS戦略も車検、整備、洗車、オイル、TBAなどカーケア商品の販売に力を入れている。
この考え力を推進しているのが「指数」をとり入れたSS戦略である。積極的に取組んでいるSSでは「油外」(おかず)という言葉を使っていること自体が古い。「油外」が主食(ごはん)となりつつあるのが時代の流れであり、「油外」でSS経営が成立つよう切り換えるべきであるとの意見は強い。
しかし、まだ多くの販売業者はSSはガソリンスタンドであり、主食のガソリンで食うのが筋である。油外で経営が成立つようにするのは難しいと反発を持っている。油外収益を向上させるのは、時代の流れであると理解できてもガソリン市況の下落によりマージンは低下しており、その要因が元売の打ち出している指数によるSS戦略であるとの声もある。