日刊ニュース

2011.12.14 のニュース

灯油ヤマ場の12月商戦 今後の販売動向がカギ ~関東地区も冷え込む~

 12月に入り、東京も初雪が降るなど冷え込みも一段と厳しく、これからの灯油販売増が期待される。販売のピークは12月と1月であり、2月末になると在庫調整の時期となる。
 そのため、12月がひとつのヤマ場となっており、今冬は震災を幾に、東北地方の供給安定を優先して在庫を積み増ししている。
 前年のピーク時でも290万KLで300万KLを下回っていた。しかし、今年は350~360万KLで推移しており、前年に比べると高水準である。
 今年は灯油ストーブが売れており、灯油暖房が回復したとの見通しもあり、販売業者も夏場から増販を期待して商戦に臨んでいる。
 北海道、東北の寒冷地では需要増が見込まれるが、関東以西となると、天候次第で販売の増減が大きく変わり、予測が外れることもある。荷動きも一巡したが、その後の実需がどの程度見込まれるのか、12月の販売動向をみないと判然としない。冷え込みの割に販売が伸び悩むことになると、販売業者間では焦りが生じることになる。
 末端市況はSS店頭が90円/L、配達が100~110円で推移しており、市況は維持されている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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