2014.09.08 のニュース
ガソリン仕切値上げ JX、出光は各50銭 様子待ちから市況立て直しへ
ガソリンの仕切価格は4日からJXが50銭、出光が50銭の各値上げとなった。8月に入り連続して値下げが続いたが、ようやく値上げに転じてきた。原油価格は横ばいで推移しているが、為替が104~5円/ドルと円安に転じており、コスト増となってきたようである。仕切価格が値上げとなったのを機に、販売業者サイドは様子待ちから下落した市況を立て直しすることになる。7~8月の大幅な販売減から街道沿いSSでは160円割れの安値も散見されており。150円台の安値を160円台に底上げすることになる。
安値物は160円代に底上げ マージン確保で下げすぎを是正
ガソリンの仕切価格は50銭/リットルの値上げとなった。8月に入って仕切価格が値下げとなったのと販売数量が減少したため、末端市況が下落してきた。
仕切価格は8月で小幅値下げが続き、平均では2円程度の値下げとなったが、ようやく値上げとなったため市況立て直しに取り組む。
ガソリン販売は、4月以降減販が続いているが、7月が前年同月比で9.6%減の大幅減となり、8月も5%程度の減が見込まれている。
7~8月での夏場商戦での増販が期待されたが、台風、豪雨の影響で予想外の減少となり、販売業者もあせりが出たのか値下げで安値物は160円台に底上げマージン確保で下げ過ぎを是正販売数量を確保する動きが出た。
安値は160円割れの157~8円となっており、仕切価格に比ベ1~2円高か同値というケースもあり、市況混迷が心配されてきた。
販売業者サイドも今週の仕切価格の改定をみて対応することになっていたが、値上げとなったことから市況立て直しに取り組むことになる。
ただ原油価格が流動的であり、ここにきてWTIが94ドル、ブレントが100ドルと値下がりしており、中東物の値動きが注目されている。
ガソリンは下げ過ぎの傾向をみせており、9月では市況立て直しに取り組むことになる。