2014.09.08 のニュース
ガソリン 市況建て直しへ 下げ止めか安値底上げ 下落傾向を強める
ガソリンの仕切価格は、4日から50銭/リットルの値上げとなり、販売業者は市況立て直しに取り組むが、一方では末端市況が下落傾向を強めており、厳しい状況にある。当面は値下げ止めか安値の底上げを狙う。石油情報センター調査(1日)によるとガソリンは平均167円80銭/リットルとなり、前週に比べ60銭の値下がり、7週連続で通算2円10銭の値下がりとなっている。東京は169円、神奈川が166円、埼玉が164円へと値下がりした。首都圏の街道沿いでは安値の160円割れが散見されており、8月末にきて値下がりが目立ってきた。仕切価格は3円程度の値下げとなっており、末端市況の値下がりは遅れてきたが、今後は加速する心配もあり、流動的な状況にある。
次週の価格改定をみる動きも業者間の足並み揃うか流動的
ガソリンの末端市況は、ここにきて下落してきた。
そのため販売業者サイドは、市況立て直しの機会をみていたが、仕切価格は50銭の値上げとなったことから、9月対策に取り組む方向となってきた。
市況下落の要因は、仕切価格の値下げもあるが、販売減によるあせりから値下げして増販を狙う動きが出たものとみられる。7~8月は前年に比べると大幅な減少であるが、昨年は猛暑で増販となったための反動も出ている。
そのため9月で立て直しを図ることになるが、仕切価格が50銭値上げの小幅であるため、値下げ止めを図りながら150円台の安値を是正することになる。ただ販売業者で足並みが揃うか否かをみるのは次週の仕切価格の改定を待つとの見方もある。
原油価格(ドバイ)が100ドル/バーレル前後、為替が104~5円/ドルと円安で推移しており、小幅値上げも予想されるが、流動的である。先物は81円、業転は82円程度で推移している。