2014.09.17 のニュース
ガソリン市況は下落傾向 安値は156~157円が散見 下げ止め、安値底上げは不発
ガソリン市況は、下落しており、安値は160円割れの156~7円/リットルとなり、街道沿いの中心値も162~3円となってきた。7月にはボトム169円を目標に取り組んだが、これに比べると6~7円の値下がりとなる。仕切価格は、7月は小幅上げ、8月は3円程度の値下げとなり、4日からは50銭の値上げに転じたが、仕切価格の値下げ幅に比べると末端市況の下落幅は大きく、販売業者がマージンを減らしたことになる。仕切価格が値上げに転じたことから、下げ止めの安値物の底上げを狙った。しかし、原油価格がドバイで100ドルを割り、98ドル程度に値下がりしていることから、市況立て直しも難しくなり、値下げを防戦する方向となってきた。7~8月が減販となったことから増販を期待するムードも強く、価格競争の再燃が心配されている。
先物、業転は低迷 原油下落に連動方向
末端市況は、石油情報センター調査(1日)では167円80銭/リットルで前週に比べ60銭下げ7週連続の値下げとなった。値下がりが続くが、小幅であり四捨五入すると168円であり、7月末の170円に比べると2円の値下がりとなっている。
168円相場であれば、まずまずの水準であるが、街道沿いなどの実勢価格は162~3円、安値は150円台が散見するため、価格差は10円以上となっている。
さらに原油価格の下落が続いているのと為替が105~6円/ドルの円安で推移しているため、仕切価格の値下げを抑え小幅値上げとなっているが、今後の対応は難しくなっている。
原油コスト連動となると仕切は値下げとなるが、為替の円安分と業転市況、他社の動向などを総合的な判断が求められるが。市況対策からみると小幅値上げも予想される。
安値物は会員割引、特売となると155円となるケースもあり、安値を防戦する構えにある。
ガソリン需給は低在庫で推移しているため締まっているが、先物、業転市況は82~3円/リットル(税抜き)、税込みで137円、消費税を加算すると148円となり、マージン8円で156円となる。
業転は原油下落に連動した値動きとなっている。原油価格は下落傾向にあるため、引き続き業転が下落することが予想される。