2010.07.07 のニュース
JX日鉱日石エネルギーが発足したことで、燃料油販売シェアは34%、ガソリンは35%の圧倒的なシェアを持つリーディングカンパニーが登場した。これを機に石油業界の過当競争が沈静化され、再投資が可能な適正利益が確保でき、安定した経営が継続できると期待されている。集約が進むことで強靭な石油産業の発展が見込まれるというのが、今までの見通しであった。だが、石油需要の減少が続き、過剰設備問題も残っており、需給バランスを保つにはまだ時間もかかるが、JXの発足で新しい方向がハッキリと示された。
2日のWTI8月限は小幅な続落で72.14ドル/バーレルとなった。0.81ドルの値下がりで、5日連続の値下がりとなり、前週末25日の78.86ドルから、1週間で6.72ドルの大幅な値下がりとなっている。
ガソリンの末端市況は、徐々にではあるが値下がりを見せている。原油価格が値下がり、為替も円高に転じているためで東工取の先物も51円に下落、業転市況も値下がりしてきた。首都圏の街道沿いSSは130円/Lを割って128円、都市部では130円を維持しているが、130円割れも増加してきた。