2011.04.20 のニュース
被災地への供給コスト増加分の転嫁 ―仕切価格の値上げ分で回収ヘ―
東日本大震災後の供給体制は正常化の方向にあるが、石油業界としては、緊急事態で発生したコスト増をどう回収するのか多くの問題をかかえている。緊急事態の終了にはまだ時間もかかるが、正常化に移行すれば、その後は適正マージンを確保することを前提とした市況形成を定着させることがポイントとなる。
(提供元:日刊石油タイムズ)
15日のWTI5月限は続伸して109ドル/バーレル台まで値上がりした。前日より1.55ドルの値上がりで109.66ドルとなった。3日連続の値上がりとなった。 一方、中東産原油6月限は1ドル以内の値下がりで115ドル台となったが、それでもWTIを約6ドルも上回る高値を維持した。
(提供元:日刊石油タイムズ)
仕切価格 連続値上げへ 業者 ガソリン転嫁に取組む ~末端は3円程度の値上げ~
ガソリンの仕切価格は、東日本大震災を機に据え置きが続いたが、9日から値上げが実施となり、16日も値上げで2週連続して値上げとなった。エクソンモービルの外販向けが9日から1円50銭/L、16日から1円の各値上げで2週計で2円50銭/Lの値上げとなった。同じく出光は1円と1円40銭の各値上げで計2円40銭の値上げとなった。JXは2円50銭の値上げとなった。9日からの仕切価格は1円程度の値上げであったのとJXが据え置きとしたため、販売業者によるユーザー転嫁は見送りとなったようである。
(提供元:日刊石油タイムズ)